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やさしい季節

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今日は、11月に入ってから二度目の日曜日。

パリは暖かくて、11月なのになんと20度もあった。これは例年のフランスの同じ時期と比べると格段に暖かい。

この異常さに喜んでいいんだか、心配するべきなのか......。

でも外に出てみると、皆さんやはり薄着でそぞろ歩きを楽しんでいるよう。Tシャツ姿の人の姿まで時々見かける。こうなるともう、秋なんだか春なんだかわからない。
でも、この本当に信じられないくらい甘くやさしく頬を撫でる風は、どこか夏を帯びた晩春の夕方の風にも似ている!と、道を歩きながら不思議な快楽にひたる私。

思わず、数年前(かなり前だったと思うが)の真冬に、いっとき海で泳げるくらいに暖かい日が続いたというロシアのどこかの街を思い出してしまった。 そのとき、フランスのテレビのインタビューに対してある婦人が、「これは、まぎれもなく神様の思し召しだわ!!」と言って喜びを隠しきれない様子だったのが印象に残っている。
毎年、とてつもなく厳しい冬に何ヶ月も耐えなくてはならないロシア人にとっては異常気象だろうがなんだろうが、その冬は神様からの贈り物に思えたに違いない。

ロシアの例を出さずとも、やはり気温が高いというのはそれだけで暮らしやすく、ありがたいものだ。とはいえ、心のどこかで嵐や台風の日に家にこもって心配しながらニュースを見ている時に味わう、あの「非日常性」にわくわくする後ろめたさのようなものを感じていることを認めざるを得ない。






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by kuro_music | 2015-11-09 08:47
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