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パリが戦場になった夜

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パリから平和な日常が消えた。いや、もしかすると「平和な日常」など 勝手な幻想だったのかもしれない。ひとつだけ、はっきりしているのは一夜で周りの世界が変わってしまったということだ。
金曜日の夜のパリ同時多発テロ。
サッカー場をはじめ、有名なバタクラン劇場や、庶民の憩うサン・マルタン運河周辺の店のテラスや通りでおびただしい数の人々が犠牲になった。
私もショックのあまり、先週末からまるで時が止まってしまったかのような日々を送っている。
あの日、テロが起きた通りにいたのは自分だったかもしれないし、友人だったかもしれない。そんな思いが、自分を無力感で一杯にする。
「私も、友人も無事だった」というただそれだけのことが、とてつもない安堵感と、新たな不安とのパラドックスで板ばさみにしてくる。

思えばあの日の午後は、友人とオペラ座近くのグラン・ブールヴァールでお茶を飲んでいた。 でも私ははじめ、サン・マルタン運河の近くのサロン・ド・テに行こうと提案した。すると友人が、自分の家からはちょっと遠いからと言ったので行かなかったのであるが、そのサロン・ド・テは、あの凄惨なテロがあったカンボジアレストランと同じ通りにあった。
私たちがその日、サン・マルタン運河の地区を選ばずにグラン・ブールヴァールにしたのも、約束を夜ではなく昼にしたのも、すべて偶然だ。

私たちが当たり前のように「日常」と呼ぶものは、もしかしたら積み重なるありがたい偶然によって成り立っているだけなのかもしれない。

ベイルートのテロ、ロシアの航空機のテロ、すべてのテロの前に私たちは無力かもしれない。でも国境を越えて、宗教を超えて人々が志をひとつにするチャンスでもある。 この数日、パリの人々が日頃の無関心さから抜け出して、優しく声をかけ合うようになったと感じるのはどうやら私だけではないようだ。



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by kuro_music | 2015-11-19 04:42

やさしい季節

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今日は、11月に入ってから二度目の日曜日。

パリは暖かくて、11月なのになんと20度もあった。これは例年のフランスの同じ時期と比べると格段に暖かい。

この異常さに喜んでいいんだか、心配するべきなのか......。

でも外に出てみると、皆さんやはり薄着でそぞろ歩きを楽しんでいるよう。Tシャツ姿の人の姿まで時々見かける。こうなるともう、秋なんだか春なんだかわからない。
でも、この本当に信じられないくらい甘くやさしく頬を撫でる風は、どこか夏を帯びた晩春の夕方の風にも似ている!と、道を歩きながら不思議な快楽にひたる私。

思わず、数年前(かなり前だったと思うが)の真冬に、いっとき海で泳げるくらいに暖かい日が続いたというロシアのどこかの街を思い出してしまった。 そのとき、フランスのテレビのインタビューに対してある婦人が、「これは、まぎれもなく神様の思し召しだわ!!」と言って喜びを隠しきれない様子だったのが印象に残っている。
毎年、とてつもなく厳しい冬に何ヶ月も耐えなくてはならないロシア人にとっては異常気象だろうがなんだろうが、その冬は神様からの贈り物に思えたに違いない。

ロシアの例を出さずとも、やはり気温が高いというのはそれだけで暮らしやすく、ありがたいものだ。とはいえ、心のどこかで嵐や台風の日に家にこもって心配しながらニュースを見ている時に味わう、あの「非日常性」にわくわくする後ろめたさのようなものを感じていることを認めざるを得ない。






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by kuro_music | 2015-11-09 08:47

南仏ところどころ



 お気に入りのアングル。人があまり降りてこないこの場所はいつも足を向けてしまう。
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 ニースの旧市街。

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TGVから撮った夕日。

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滝の前に掛かった虹。

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 マントンのジャン・コクトー美術館の前で。
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 典型的なニースのアパルトマン。


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 ビオショップのなかのカフェ。女の子、可愛い!

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 デザートのお皿も南仏らしい。

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 壁の中で蝶を捕まえようとする少女。


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 旧市街で撮影。

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 ブルーはいつだって、一番好きな色。

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 城壁跡地へ登っていく坂。緑が目に眩しい。

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 城壁の跡地で、太極拳に励むご夫人。
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 プロムナード・デ・ザングレで夜の散歩。
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by kuro_music | 2015-10-29 18:43 | たび

コート・ダジュールの秋


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パリでしなければいけない事は後を断たない。
でも、毎日グレーの空を見上げながら ネガティブな考えに付きまとわれ始めたら...? やる事はひとつしかない。太陽を浴びに南仏へ行くことだ。
ウィークエンドにさっさと荷物をまとめたら、TGVに飛び乗ろう。ウトウトしているうちに、いつのまにか車窓は明るくなり、印象派の画家たちが描いた松や、赤肌の岩山が目に飛び込んで来るだろう。続いて、どんな宝石もかなわないトルコ・ブルーの地中海の海が広がっていく!

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私がよく行くのはニース。 ニースの駅から外に出ると、いつでも優しい風に包まれて笑顔になってしまう。
アパルトマンに荷物を置いて、真っ先に向かう先はもちろん海岸! 10月も終わりだというのに、海岸には人がたくさん!泳いでる人までいる。

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二日目の今日はさらに暖かい。滝や公園がある岸壁へ、階段を登っていくことにした。海岸線を望む絶景が待っているのだ。

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ここらへん一帯は、神様が口づけしたから地上の楽園になったと誰かが言った。

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これが滝。ものすごい勢いで水が流れ落ちて来る。この水には独特の海の匂いがあって、なぜか嗅いでいると喉が渇いてくる不思議な滝(笑)。

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滝にきれいな虹がかかって。

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絵画そのものの風景があちこちに。いくら見ていても飽きない、まさにそれが南仏の風景。
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by kuro_music | 2015-10-24 04:15 | たび